アンゴルモア~元寇合戦記~面白い?つまらない?感想評価!

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元寇をテーマにした珍しいコミック、「アンゴルモア~元寇合戦記~」

今まで歴史の勉強でしか元寇を知らなかったという人も、これを見ればたちまち夢中になると話題ですね。

さらにアニメ化も決まり、注目のマンガでもあります。

今回はそんなコミック「アンゴルモア~元寇合戦記~」の感想評価をみてみましょう!

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アニメも楽しみなコミック!勉強にもなる!

・物語の始まりの主人公のくだりは、あまり魅力的な感じはしませんが、しかし美しく気高い姫が出てくるとがぜん、読む気が起きてきますね。やはり髪の長い(黒髪)の美しい姫といのはいいもんです(男性にとっては)。蒙古襲来に疎い私は「対馬は関係あったっけ?」と言った感じでこの漫画は歴史の勉強にもなりますし(自分が知らない事を知るには漫画が一番わかりやすい)、漫画でヨーロッパvsモンゴルを見れるところもいいですね。この漫画は日本vsモンゴルなのですが、ヨーロッパvsモンゴルでは心情的にはモンゴルを応援したくなります。義経=ジンギスカン伝説も匂わせているのでこれからも楽しみな漫画です。

・日本の歴史を題材にした漫画は数多くありますが、なんとピンポイントに元寇がテーマであるというところが興味深い思いがしました。実際にモンゴルの騎馬民族が攻めてきて、二回とも神風が吹いて、嵐になり、結果的に日本はモンゴルの支配を免れることができたという史実が、こんなにもありありと漫画の登場人物を通して読み進めるだけで、また違ったカタチの歴史観を覚えることになるとは思いもしませんでした。史実と違うということに違和感を覚えるような時代背景でもないので、しっくりきたのかもしれまえん。

・元寇と言えば700年以上前の日本と元との戦争ですが、「アンゴルモア~元寇合戦記~」では古臭さというか、そこまで昔の話とは思えないような戦闘シーンが描かれています。相手の心理を読む戦略や、戦略に合わせて巧みに利用される戦術など、どれもワクワクするようなものばかりです。合理的な軍人気質の主人公が、戦場の中で「情」を優先するシーンなどは思わずジーンと来てしまいます。当然現代の戦争とは違い科学的な武器は出てきませんが、次に何が出てくるのかと目が離せない漫画です。

・圧倒的な武力で迫る元軍に対して、元御家人、朽井迅三郎に率いられた対馬の民たちが、何度も窮地に陥りながら奮戦する様子は、読んでいてぐっとくるものがあった。また、作者の緻密な時代考証には感服した。戦国時代や幕末を題材にした漫画は何作か読んだことがあるが、両者と比べるとあまり人気のない時代をテーマにした作品ながら、ここまで詳細で迫力あるものを読んだことがなかったので、とても新鮮に感じた。今後の展開が気になる作品である。

・歴史漫画は昔から数多く存在するが元寇を題材としたところ、悲劇の場所津島を舞台とした設定は非常に珍しく貴重な作品である。近年の礼節を大事にする武士道と違い、当時の自分の大切な物を守るためなら泥臭くても何でもやる武士の風習や考えが生々しく描かれている。また敵軍の高麗軍が大軍で残虐な行為を平気で行う言葉の通じない異国の人間であることが、当時の津島の人々にとってどれほどの恐怖であるか、歴史の結末を知っていながらもつい主人公達に助かって欲しいと願ってしまうほど絵やストーリー共に引き込まれる作品である。

・戦にも文化がある。本作はそれを如実に物語っています。基本国境が無い日本人とって直接侵略を受けたのはこの元寇のみですが、第1回目の文永の役の時の対馬が主戦場となっています。現在の日本人なら戦わずに降伏を躊躇せずに選択するでしょうが、それは大きな過ちです。捕虜という概念はこの当時は微塵も無く、役立たないとされる人間達は容赦なく殺戮され、生き残った人間も奴隷とされてしまう事実を我々は考えたことも無いのですから。私が元寇について知ったのはNHKの大河ドラマ『北条時宗』でしたが、その放映時の内容は当時でさえ、ぬるいなと感じていました。本作は少なくとも第9巻の時点まででも壱岐における局地戦なのですが内容が凄惨過ぎます。西洋人は現在においてまでも恐怖の対象として、タイトルでもある単語を使って侮蔑の観を含めて表現しています。基本的に殺戮と略奪に明け暮れるモンゴル軍は大きな災厄をもたらす悪魔の集団でしかありませんでした。一騎打ちを基本とする鎌倉時代の武士は集団戦法を駆使してくるモンゴル軍に苦戦を強いられます。それと決定的な違いは使用する武器にもありました。鉄砲の原型とされる武器と爆裂弾です。これらは『もののけ姫』においても登場しますので見られた記憶の方もおられるでしょう。闘いの描写は両郡の兵士の装備まで細かく映画いている点が評価できますね。特に太刀においては当時の鍔の形までよく調べているなと思いましたよ。戦記物を文字で描写することはできても、これだけ緻密に描くというのは大変なことです。その点だけでも大いに評価します。源平の争乱期も物語に加味され、その血筋を引くという設定も面白いですね。文永の役はモンゴル軍の強行偵察のような形で終わりましたが、対馬や壱岐では虐殺が行われていたということを改めて認識させられました。流人同然の主人公達が土地の名族の勇ましい姫と共に追い詰められた山塞でどのように闘い続けるというのでしょうかね。約束の期日までに援軍は現れるでしょうか。楽しみです。