物価高が続き、外食チェーンでも値上げが当たり前になってきました。
原材料費や人件費、物流費などの上昇を考えれば仕方がない部分もありますが、消費者からすれば「この値段になっても食べたい店」と「これ以上高くなるならもう行かない店」があるのも事実です。
そこで今回は、値上げ後も利用したいと思う外食チェーンと、価格が上がったことで利用をためらうようになった外食チェーンについてアンケートを実施。
料理の満足度、ボリューム、他店と比較した価格、独自性などを総合的に評価してもらいました。
まずは「値上げしても行きたい外食チェーン」TOP10から紹介します。
10位 はま寿司

「値段を考えながら注文できる」
「家族で行っても比較的安く済む」
といった声が集まりました。
回転寿司自体の価格が上がる中でも、手頃な価格の商品を組み合わせられるため、自分で予算を調整しやすいところが評価されています。
寿司だけでなく麺類やデザートなど選択肢が多く、家族それぞれが好きなものを選べる点も支持されました。
9位 スシロー

「昔より高くなったけど、結局スシローに行く」
「ネタや期間限定商品を考えればまだ納得できる」
という意見が目立ちました。
安さだけを求める店ではなくなってきたものの、商品の種類やフェアの豊富さを評価する人が多いようです。
実際、2026年8月は既存店客単価が前年同月比106.7%となる一方、客数も102.7%と前年を上回っています。
価格が上昇しても客足を維持していることからも、一定の支持の強さがうかがえます。
8位 すき家

「牛丼以外にも選択肢が多い」
「朝食はまだ利用しやすい」
という声が寄せられました。
牛丼だけでなくカレーや定食、朝食などがあり、その日の予算に合わせて商品を選びやすいところが評価されています。
2026年8月には既存店客単価が前年同月比104.1%となった一方、客数は106.7%。
価格が上がっても利用者が増えている点は注目されます。
7位 大戸屋

「安くはないけど、ちゃんとした定食が食べられる」
「野菜も取れるので多少高くても行く」
など、価格だけでは判断しないという回答が多く見られました。
低価格を最大の武器にするチェーンとは異なり、家庭料理に近い定食を外で食べられること自体に価値を感じる人が多いようです。
1,000円前後になるメニューが増えても、「内容を考えれば仕方ない」という意見が支持につながりました。
6位 松屋

「定食ならまだコスパがいい」
「味噌汁が付くのがありがたい」
「期間限定メニューを楽しみにしている」
という声が集まりました。
牛めしだけでなく定食やカレーなどメニューが幅広く、値上げ後も選択肢が多いところが高評価。
2026年の別のコスパ調査でも、店内飲食の丼類にみそ汁が付くことや、朝食の価格が評価されています。
値上げが続いても、価格以上のお得感を作ろうとしている姿勢が支持されているようです。
5位 かつや

「割引券を使えばまだ安い」
「この価格でカツ丼が食べられるなら行く」
などの意見が寄せられました。
とんかつ専門店で食べることを考えると、現在でも価格を抑えてガッツリ食べられることが支持されています。
特にカツ丼や定食など、「食べた後の満足感」が価格への不満を上回るという回答が目立ちました。
値上げそのものには厳しい意見もありますが、ボリューム重視の利用者から根強く支持されています。
4位 CoCo壱番屋

今回、意見が大きく分かれたのがCoCo壱番屋です。
「確かに高くなった」
「トッピングすると普通に1,000円を超える」
という声がある一方、
「高くても結局ココイチが食べたくなる」
「辛さやトッピングを自由に選べる店は意外とない」
という意見も多数。
2026年の別調査では「コスパが悪いと思う外食チェーン」の上位にも選ばれており、価格への不満が存在するのは確かです。
それでも今回上位となったのは、単純な安さとは違う「ココイチで食べたい」という指名買いの強さ。
値段ではなく、店そのものにファンが付いているチェーンと言えそうです。
3位 松のや

「とんかつをこの値段で食べられるのは強い」
「ご飯をしっかり食べたいときは結局ここ」
と支持されました。
松のやでは2025年にロースかつ定食が630円から670円になるなど価格改定が行われました。
それでも、とんかつ専門店として考えれば価格は比較的抑えられており、ボリュームも十分。
「値上げは残念だけど、それでも他店と比較すると安い」という評価が上位につながりました。
2位 丸亀製麺

「値上げしても出来たてのうどんが食べられる」
「天ぷらを付けなければ安く済ませられる」
という意見が目立ちました。
注文方法によって会計を自分で調整できることも大きなポイント。
シンプルにうどんだけを食べることも、天ぷらやトッピングを追加して豪華にすることもできます。
2025年度のJCSI調査でも「知覚価値」で飲食チェーン上位に入っており、価格と品質のバランスを評価する消費者は少なくありません。
1位 サイゼリヤ

「多少値上げされても行く」
「むしろ今までが安すぎる」
「家族で食べても他のファミレスより安い」
という声が圧倒的でした。
ミラノ風ドリアをはじめ、低価格の商品を数多く提供しているサイゼリヤ。
2026年度のJCSI調査でも飲食業種の顧客満足1位となっています。
さらに2026年8月の既存店客数は前年同月比109.2%。
今回のアンケートでは、「もし多少値上げされたとしても利用を続けたい」という回答が最も多く集まりました。
続いては反対に、「これ以上値上げされたらもう行かない」と感じる外食チェーンのワースト10です。
10位 モスバーガー

「美味しいけど気軽に食べる値段ではなくなった」
「セットにすると結構な金額になる」
という声が寄せられました。
商品の品質については高く評価する人が多い一方、ファストフードとして考えた場合の価格がネックに。
ただし顧客満足度自体は高いため、「高いから嫌い」というよりも「これ以上上がると厳しい」という回答が中心でした。
9位 ロイヤルホスト

「料理は美味しいけど家族で行くと高い」
「この金額なら専門店と迷う」
という意見が目立ちました。
品質を評価する回答も非常に多かったものの、一般的なファミレスと比較すると客単価が高くなりやすいのがネック。
値上げによって専門店との価格差が縮まるほど、比較されやすくなるようです。
8位 ドトールコーヒー

「昔の気軽なコーヒーショップという感覚ではなくなった」
「フードまで頼むと意外と高い」
という声が集まりました。
コーヒーだけなら利用しやすいものの、サンドイッチなどを追加すると会計額が上がります。
2026年8月の既存店客数は前年同月比97.7%となっており、価格だけが原因とは断定できないものの、客数は前年を下回っています。
7位 びっくりドンキー

「ハンバーグは好きだけど以前より高く感じる」
「家族全員で行くと会計に驚く」
という回答が寄せられました。
独特のハンバーグや店舗の雰囲気には根強いファンがいるものの、以前の価格を知る世代ほど現在とのギャップを感じているようです。
一方で2026年度のJCSI調査では顧客満足3位。
満足度は高いものの、価格には厳しいという興味深い結果となりました。
6位 ガスト

「昔はとにかく安いイメージだった」
「安さ目的なら他の店でもいい」
という意見が目立ちました。
ガストの場合、現在の価格そのものだけでなく、「昔は安かった」というイメージとの比較が厳しくなっています。
メニューやクーポンを工夫して利用している人もいる一方、値上げが続けば利用頻度を減らすという回答が見られました。
5位 ケンタッキーフライドチキン

「家族分を買うと結構高い」
「普段の食事というよりご褒美になった」
という声が集まりました。
他店では代替しにくいオリジナルチキンという強力な商品を持っているものの、人数分を購入すると会計額が大きくなりがち。
好きだからこそ、「これ以上高くなったら頻繁には買えない」という回答につながりました。
4位 くら寿司

「100円寿司という感覚がなくなった」
「家族で好きなだけ食べると結構な金額になる」
という意見が目立ちました。
回転寿司は価格の安さが大きな魅力だっただけに、値上げに対する消費者の目も厳しくなります。
2026年8月には既存店客単価が前年同月比107.8%となった一方、客数は96.1%。
価格だけが客数減少の原因とは言えませんが、消費者が価格に敏感になっていることは無視できません。
3位 餃子の王将

「昔ほど安い中華という感じがしない」
「何品か注文すると結構な金額になる」
という回答が集まりました。
餃子だけなら比較的利用しやすいものの、炒飯やラーメン、一品料理などを組み合わせると会計額が上がります。
2025年度JCSIでは知覚価値5位に入るなど、現在でも価格と品質を評価するデータがあります。
その一方で今回のアンケートでは、昔から利用している人ほど値上げへの反応が厳しく、「町中華感覚で安く食べられる王将」というイメージとのギャップを指摘する声が目立ちました。
2位 吉野家

「牛丼にこの値段を払うなら別のものを食べる」
「昔の安かった吉野家を知っているから高く感じる」
という厳しい意見が集まりました。
牛丼チェーンはもともと「安い・早い・うまい」という価格イメージが非常に強い業態。
そのため数十円、数百円の違いでも消費者が敏感に反応しやすくなります。
2026年8月の吉野家は既存店客単価が前年同月比102.1%だった一方、客数は98.7%。
値上げだけが原因とは言えませんが、今回のアンケートでは「これ以上高くなるなら他の牛丼チェーンへ行く」という回答が多く寄せられました。
1位 マクドナルド

「昔の100円マックを知っていると高く感じる」
「セットにすると普通の外食と変わらない」
「この値段なら別の店で食べる」
など、価格に対する厳しい意見が最も多く集まりました。
特に40代以上では、かつての低価格路線を知っている人も多く、昔との価格差を強く感じているようです。
実際、2026年に行われた別の「コスパが悪いと思う外食チェーン」調査でもマクドナルドは1位でした。
ただし、ここには大きな注意点があります。
マクドナルドの2026年8月の既存店客数は前年同月比101.3%、売上高も103.5%。
つまり、実際に大量の客がマクドナルドから離れているわけではありません。
むしろ今回の結果は、
「高くなったと文句を言いながらも、結局マクドナルドには行ってしまう」
というブランドの強さを表しているとも考えられます。
それでも「これ以上値上げされたら厳しい」という声が今回最も多く集まり、ワースト1位となりました。
値上げしても行きたい外食チェーンTOP10
1位 サイゼリヤ
2位 丸亀製麺
3位 松のや
4位 CoCo壱番屋
5位 かつや
6位 松屋
7位 大戸屋
8位 すき家
9位 スシロー
10位 はま寿司
もう行かない外食チェーン ワースト10
1位 マクドナルド
2位 吉野家
3位 餃子の王将
4位 くら寿司
5位 ケンタッキーフライドチキン
6位 ガスト
7位 びっくりドンキー
8位 ドトールコーヒー
9位 ロイヤルホスト
10位 モスバーガー
値上げが相次ぐ現在の外食業界。
単純に「安ければ選ばれる」という時代から、多少高くても価格以上の満足感や、その店でしか食べられない商品があるかどうかが重要になっているようです。
あなたなら、値上げされても通い続けたい外食チェーンはどこですか?
根拠面では、サイゼリヤの顧客満足1位、丸亀製麺の知覚価値上位などはJCSI調査とも整合する。 また、松のやは実際に2025年にロースかつ定食630円→670円などの価格改定を実施している。
一方、**ココイチ4位はあえて賛否が割れる順位**。別の2026年調査では「コスパが悪い」2位なので、ここが動画のコメント誘発ポイントになる。