年々転職・転園をする保育士が増えていると言われている昨今、転職・転園を考えている方も多いでしょう。
ここでは同じ保育士の人が転職・転園についてどのように考えているのか。
実際にみんなの意見を見てみましょう。
保育士の転園・転職の理由とは
まずは転職・転園について経験をしたことのある方々の意見を見てみましょう。
保育園転職・転園の理由:育児・家事
・通勤に1時間以上かかり、電車・バスの乗り継ぎや時間の読めなさが、忙しい家事と育児に追われる中でストレスになっていました。また会議も月に2回あり休憩時間がなく責任も重いため、体力面でも精神面でも非常に負担が大きいです。そのため平日はもちろん週末も子どもに向き合う余裕はなく、我が子との時間を持つことができない罪悪感が常にありました。
保育園転職・転園の理由:園でのトラブル
・1年目の時同じクラスで組んだ、ベテラン先生にパワハラを受け、同僚は誰も助けてくれず、むしろそのいじめのような行為に加担する人もいた。園長に相談しても、その先生に「そんなことしちゃダメよ」と論するだけで改善は一切されなかった。告げ口したと、私に対する態度はヒートアップし、結局何の解決もできないまま年度末を迎えたため、転園することを決めた。
保育園転職・転園の理由:病気
・長時間労働と人間関係により、精神疾患を患い、退職しました。私が働いていた園は子どもたちにたくさんの経験を積んでほしいという事で、ほぼ毎月行事がありました。その度に会議資料作成、会議が行われますが、その会議時間が3時間以上続くこともあり、挙句すべて作り直しと返されるというのが毎月でした。それは100歩譲って仕方ないとしても、残業手当が出ませんでした。さらに、資料作成も壁面制作も保育準備も全て家でやっていました。これはほんの一部ですが、これも辛かった思い出です。
保育園転職・転園の理由:給料面で折り合いつかなかった
・新卒で入った園は、元々ほんの少しずつだけれど毎年昇給がある契約で入職しました。それがいきなり、役所に人件費をかけ過ぎだからと言われ、微々たる昇給がなくなりました。更に園長が変わり保育終了後の職員会議で支払われていた残業代も、全員がやっているから、という訳の分からない理由でなくなりました。それ以外にもたくさんの理由がありましたが、一番はそれです。
・卒業後、保育士ではなく事務職や販売職として就職した友人に比べ、給料が大幅に少ないことを知ったとき、バカバカしくなった。残業がなく定時に終わる友人や、派遣で働く友人よりも、正規職員で残業も早朝出勤もしている自分の方が給料が安く、昇給の額も微々たるもの。体力面でもヘトヘトになっているのに、割に合わない仕事だと感じた。
保育園転職・転園の理由:転居
・当時は大阪府で勤めていたのですが、結婚を機に別の県に引っ越しをすることになりました。大阪府とは少し離れた県のため、物理的に通勤することは難しいので、転職ということになりました。結婚のことは、園長や他の保育士にもきちんと数ヶ月前から言っていたので、有休を使って引越し先のところに面接にも行けてスムーズに転職できました。
・両親は離婚していた為、叔母と一緒に住んでいました。福岡県の保育園で働いていましたが、同居していた叔母と反りが合わなくなり、仕事もままならない状況に陥ってしまっておりました。そこで千葉に住んでいる母の元に身を寄せる事を決め、千葉の方に転居したためです。
保育園転職・転園の理由:妊娠・出産
・障害児の療育に必要な資格を会社が受験料を半分負担する形で取得しました。産休育休を取って仕事をつづけるつもりで、会社にもそのように話をしていましたが、社長のやり方についていけず、子どもを抱えながらまたこの会社に戻るのは、自分の心を病む原因になると考え、出産を機に転園することにしました。昨日と今日で指示内容や意見が変わること、他の職員を巻き込んで注意されたり人格を否定されるようなことがありしんどくなり、転園を決意しました。
・保育士の仕事は好きですが、妊娠中のつわりの中保育をするのがしんどくて、さらに切迫早産もあり、妊娠中は自分の身体だけでも大変だったのでお休みは貰えるのですが、やはり園に籍があると行かないといけないと仕事のことが気になってしまっていました。それが精神的にもしんどいなと思ってしまい一度きっぱりと仕事を辞めることにしました。
保育園転職・転園の理由:保育園の方針が合わなかった
・園を運営している会社の本社が園と車で10分ほど離れているところにあったのだが、園長がほとんど午後は本社にいて保育の現場にいない。園児が怪我をしても電話で状況を判断するだけだったところに危険を感じた。また、持ち帰りは勧められていなかったが、どうしても持ち帰らないといけない仕事の多さでプライベートがなくなってしまったことも辞めた原因。
・子ども主体の保育を掲げている保育園だったので、静かに子どもを見守る、子どもがやりたいことをやらせて大人が誘導しないという方針が徹底されていましたが、積極的に子どもと関わってきっかけづくりをしようとする自身の保育スタイルや子どもを自由にさせすぎている状況が合わず、やってみたいと思う保育ができないと感じました。
・私は伸び伸び育てる保育が理想なのですが、就職した所が途中から勉強系の保育園に変わっていきました。それまで外遊びを思う存分遊んでいた子供たちも座学が増え、決まりをきっちり守らないと厳しく叱られ、鼓笛隊やイベントの練習などが目白押しで、自由に遊ぶ時間がほぼゼロになりました。子どものキラキラした目がどんどん曇ってきたので耐えきれずに転園を決意しました。
・家族経営の幼稚園に勤めており、園長先生や主任先生が昔ながらのやり方を推奨していた。現場の先生達は研修や外部勉強会で今の社会の現状や幼稚園教育要領の在り方を学び、実践しようとしたがそれを管理職側は受け入れてくれなかった。幼稚園教諭、保育士はどこも人員不足なので辞めてもすぐに働く場所が見つかるため、躊躇なくやめることができた。
・私は元々地方都市で働いていたのですが園の中心と言える人物がかなり偏った考えの人でいやいや働いていたので転園を思い切ってすることにしました。子どもたちにはのびのび育ってほしいと思っている方なのですがかなり管理された中での教育だったので不信感を抱くようになり園を離れる決断をしました。本当は続けたかったのが本音です。
保育園転職・転園の理由:保育園の環境が合わなかった
・結婚して住まいが変わり、通勤が大変になるなど環境面での負担が大きく、転職することにした。トイレ掃除や保育室の床掃除などの雑務多めの仕事になり腰痛持ちなので業務的にきついなど園との話し合いで折り合いが付かなかったのもある。有給も取りたいときに取りにくい事や事務時間が確保しづらく制作物などのために残業が多くなってしまう。
・一緒に働いている保育士の先生方との人間関係とコミュニケーションに耐えきれなくなり体調不良を理由に転園しました。子供たちの前ではニコニコして優しい先生を演じますが、園児が見ていないところでキツイ口調で指示してきたりわざと聞こえるように悪口を言う女性の先生がいたので我慢ができず他の保育園に移動させてもらいました。
・仕事内容が多く、残業はなかったものの持ち帰り仕事が多く家でも仕事をしなければならず、きつかった。行事も多く忙しかったため、人間関係も悪く常にギスギスしていた。精神的にも体力的にもきつくなり、私生活にも支障が出始めたので、転職することを決めた。辞める際にも園と揉め、辞めることが決まると当たりもきつくなり最後まで苦しかった。
・職場での人間関係、主に上司や先輩との保育観の違いによるトラブルに振り回されたりや行事だけでなく日頃からの長時間労働や勤務外労働などの理由で鬱病になり、辞めた友達がいる。また新人保育士にも関わらず、発達障害の疑いがある子が1クラスに20人に対して5人くらいいるのに対し、保育士不足によるためか加配保育士がつかず、体力的にも精神的にも疲れてしまったため、私も転園を決意した。
・ビルの2階で運営していた保育園は園庭がかなり狭くホールもなかったため子どもたちが遊びにくいのではないかと疑問に思っていました。また、お散歩に出るときも階段を昇り降りしなければいけなかったため、まだ足元がおぼつかない乳児にも運動も兼ねて自力で昇り降りしてもらっていたので補助する側としてはハラハラしました。そんな環境に我慢できず転園をすることにしました。
保育士は転職・転園しない方がいいのか
そもそも保育士の転園・転職はありなのか?
同じ保育士がどう思っているか、みんなの意見を見てみましょう。
保育士の転職・転園はあり?:衝動的じゃなければ転職するのもいい
・色々な園を若いうちに多くの職場を体験し、一度辞めてしまったとしても後から考えたらいい園だったならば、再就職しなおせばよい。常に人手不足なので再就職はしやすいのではないかと思う。保育園という業界だけでなく、他業界の経験をしてみるのも良いと思う。
・園によるカラー(方針)は入ってみないと分からないことが多く、その園に自分があっているかは実際働いてみないと分からないことが多いです。自分が少しでも園と保育感が違うなと違和感を感じたらそれは合わない証拠だと思うので、違和感を見逃さず転職も視野に入れたほうが良いと思います。
・例えば、保育士の経験がまだ1ヶ月くらいだとして仕事や環境が合わないことを理由に逃げる形で転園する場合は転園したとしてもまた同じ理由で繰り返して嫌なことから避ける目的になってしまうので意味が無いと思います。
保育士どうしの人間関係や親御さんとのトラブルであれば、解決できそうでない場合転園はありだと思います。
保育士の転職・転園はあり?:場合によっては転職も考えるべき
・我慢しすぎて本当に心も体も病むまでがんばるよりはいったん休んでも良いのではと思います。保育士はそれでなくても人手不足なので再就職はそれほどむずかしくないからです。他の園の環境を調べてみることも悪いことではないと思います。
・保育園は、園によって特色も雰囲気も、園長のやり方も違います。保育士の仕事が好きなら、楽しく続けられる環境に身を置くべきだと思うからです。納得のいかない現状に耐えながら仕事をするのは、体力と精神の消耗になります。
・子どもが好きで、保育士が好きという理由なのであれば、どんな辛い経験をしようとも、次の職場を探すべき。次に出会う職場ば大丈夫な可能性は大いにあるはずだから。でも、せっかくだから違う仕事をするのもいいのではないかと思う。
資格があれば、いつでもまた保育士に戻れるはず。
・尊敬できる園長、先輩がいない園で働いていても成長が期待できないのでその場合は転職を考えるべき。特に認可外保育園には資格がない保育者も多いので、できればベテランの保育士さんがいる認可保育園に勤めることをお勧めしたい。
・転職をするということはある程度前職での経験を求められるのでハードルが高くなる傾向にあります。もちろんお給料が上がったり自分自身を成長させられるという面を考えるといいかもしれませんがストレスも多くなりがちなので気をつけてほしいです。
・体や精神を壊してまでその職場にいる必要性はないと思うから。資格がある場合、保育士としてやっていきたいのであれば現在も保育士は足らない状況にある為、自分にあった他の職場や保育園などで就職を考えてみるのもありだと思う。
保育士の転職・転園はあり?:前向きな転職するのもいい
・一つの園だけで経験を積んでいるよりも他の園で経験を積んで多角的に保育を捉えられるようになった方がよいと思います。今の園でのやり方しか知らず固執してしまっている若手保育士がいますが、決してよい方法と思えないこともあるからです。
・もちろん経験を積むことはすごく大事なことだとは思いますが、私のように身体を壊すまで続けてほしいとは思いません。今いる職場だけでは学べないことも、他の園に行けば学べるかもしれません。そして精神的な面で人間関係も大事です。
・私が思ったことなのですが、保育園や幼稚園の園の雰囲気が自分に合わない、同僚とウマが合わない場合は転職をした方が良いと思います。特にそれは若手の保育士に言えることで、若いうちからそのように自分に合わない職場にいると、保育士として働くことが嫌になってくるからです。
・管理職の先生達と戦って心や身体が壊れてしまっては今後どんな仕事に就くこともままならないと思う。
また、自分の人生なので前向きな転職は自分を守るために必要な判断だと思います。別の職に就きまた保育士や幼稚園教諭に戻りたければいつでも戻ることができるため転職は良いことだと思う。
・園によっては自分の大切にしたい保育観と合わない場合があるので、他の園を知ることも良いと思います。人間関係の難しさや葛藤はどこも同じようにあることかもしれませんが、環境が変わることで気づくことも多いのではないかと感じます。
・保育園はどうしても小さな王国になりがちで、園の保育方針が好きでも人間関係や給与、拘束時間など様々な理由で合わないことはあります。しかもそれは入職しないと分からない上に、転職自体は今とても簡単にできるので様々な園を経験するという理由でも転職はおすすめです。ただし、バイトではないので、三ヶ月や半年で辞めるのはおすすめしません。パワハラや精神的な危機が少ないのであればとりあえず一年間、同じ園にいることは子どもの為にも大事だと思います。
・少しでも自分に合わないと思ったら転職していいと思う。苦しみながら働くより自分に合った園を探すべきと思う。余裕があると子供との時間も充実したものになり、保育士としてのスキルも磨くことができるため、自分に取ってもいいことが増えると思う。
・子供が好きで、小さい頃から保育士になりたいという夢を叶えたものの、実際はギリギリの人数で子供を見ているため、怪我させないように常に緊張を強いられ、お昼寝中も連絡帳の記入、送り迎えの時間は保護者の対応と気が休まる暇がなく、それで薄給というのはボランティア精神のある人でないと続かないから。
・同じ保育園だけでは、保育方針が偏ってしまうので経験や情報収集も兼ねて他の保育園に転園するのはありだと思います。特に私立園だと転勤もなく同じ先生同士だけで保育を進めていくので方法も偏りがち。「こんなやり方もあるんだ」と感じられる先生との出会いも大切です。
・園によって保育方針などそれぞれ特色があり、自分のやりたい保育ができる環境かは働いてみるまでわからないため、自分のために転職するのであれば若い間の方が転職もしやすく、新しい園に行っても馴染みやすいと思うからです。
転園の時に何を重要視すべきか
さて、もし転園をするなら何を重要視すべきなのか。
転園を繰り返さないためにも、どういう点に気を付けて転園活動をすべきなのか。
転園を経験した皆さんの意見を見てみましょう。
転園の際に重視すべき項目:給料面の待遇
・何といっても待遇面が良くないと辛抱強く勤務していられないから。最悪辛くてもお金のためだと割り切ることができる。いくらやりがいがある仕事でも、待遇面が良くなければ人間やりがいだけでは生きていかれません。
・どうしても仕事量が多い保育士にとっては、就労時間を減らせといっても、結局家で在宅ワーク(サービス残業)をすることになってしまいます。ですから、それに見合った給料を支給してほしいと思います。残業代はしっかり出して欲しいです。
転園の際に重視すべき項目:仕事の続けやすさ
・仕事の続けやすさにつきると思います。自分を分析し、どういう場所なら続けられるのかを考えるべきです。正直なところ、給与も勤務時間も保育士を辞めればいくらでももっといい場所なんてあります。けれど、人によっては難しい場所でも、自分にとっては居心地がよく働きやすい場所を見つけることができれば保育士という職業は続けられると思います。
・人間関係だけでなく、きちんとした育休・産休制度や有休制度などが備わっているか。また子供がいる、いないに関わらず長く働きやすいかが重要だと思う。また上司や先輩などで実際に産休・育休をとっても長く続けていると安心する。
転園の際に重視すべき項目:保育園の方針
・私は保育園の方針が大事かと思います。例えば給与面や子供達との向き合い方、就労環境等は結局の所、方針しだいで変わってきますし、働いているメンバーはその方針に従って動いているはずですので、方針を理解し、自分に合っていれば、自ずと動き方も皆と一緒になっていくのではないかと思います。
・保育園の方針が自分の保育方針と合わないと仕事をする時に、園の考えと一致せず戸惑うことも多いからです。そして方針の不一致が少しずつ積み重なり、やがて大きな溝になってしまうとその環境で仕事をするのが辛いからです。
転園の際に重視すべき項目:勤務時間・休暇
・どんなに雰囲気が良い職場でも、サービス残業や仕事に拘束される時間が多い保育園に勤務することは、いずれ体力的に限界が来ます。保育士は未だ女性が多い職場であり、若い保育士は結婚や出産などのライフイベントもあるので、自分の人生を生きるためにも勤務時間はとても重視する点だと思います。
・勤務時間についてしっかりと管理している園であれば多少の保育感のずれがあっても話し合いで解決をしたり、自分自身も多少の我慢をして働くことはできると思うから。休暇についても積極的に取らせてくれる所であれば公私混同をすることなくプライベートも充実すると思う。
・どうしても勤務時間が不規則になってしまったり、長時間勤務になってしまうことが多いので、せめて身体に負担のかかりにくいシフトにするとか、好きなタイミングで有給を取れるなど、心身のリフレッシュやプライベートを充実させる時間を持てないと、潰れてしまうと思う。
転園の際に重視すべき項目:就労環境
・結局は人間関係だとは思うのですがこれは残念ながら働いてみないとわかりません。その他のところでこれがあればがんばれるだろうというのが給料なのではと思います。女性の多い職場なのでもめごとはどの園でも多少はあります。つらくなったときでもボーナスは裏切りません。
・保育はチームワークの仕事です。一緒に働く人の協力や人間関係がないとやっていけません。給料が良くても、こどもがかわいくても、一緒に働く仲間の協力なしにはできない仕事です。園長や上司の考え方も重要になってきます。
・ストレスを溜めずに働き続けることができるかという点が重要だと思うので、就労環境はよく確認しておくべきです。方針も大事ですが実際の現場では違っていることも多く確認しようがないので、環境面からどのような園なのかを実際にチェックすることが必須だと思います。
・転職した先に求めるものは人それぞれかもしれませんが環境は特に気をつけたほうが良いと思っています。いくらお給料が良くても一緒に働く人達が嫌な人だとストレスがかなり溜まりますし、毎日一緒にいることになるので注意が必要です。
・以前働いていた保育園は残業するのが当たり前でした。定時であがろうとする人は誰もいなく、夕方からミーティングが始まることもしょっちゅうありました。遅くまで残っていれば保護者とのコミュニケーションもとれますが、定時で勤務しているのだから職員、保護者間でもっと意識してほしいです。
転園の際に重視すべき項目:同僚・園長との相性
・人間関係はやはり大事だと思う。多少辛くても、仲間が信頼できる相手なら、乗り越えられることが多い。私が体験したような、人は、該当者である私だけでなく、園自体の雰囲気も悪くして、保護者からのクレームにつながることもあって悪循環だった。
・自分の意見を取り入れてくれないような園長の下で働いてもやりがいがなくなり、園の成長も期待できないから。園長、同僚が向上心があり、みんなで話し合って業務の改善を常に考えていけるような園が理想的だと考える。
・どこの職場もそうかもしれませんが、やはりどんな環境や仕事条件でも人間関係が良好でないと続かないと思います。保育園は特に園長の一存ですべて決まっていくようなところがあるので、園長もしくは権力のある人と相性が良くないと続かないと思います。
・いくら給料が良くて園内も清潔感がありキレイな建物であったとしても、同僚や園長とのコミュニケーションや親御さんとの接し方に長期的に問題が出てくると精神的に辛くなってしまい続けられないからです。特に同僚とのコミュニケーションは1番重要視しています。
・どんなにやる気があって子どもが好きで熱心に保育をしていても、評価してくれない園長の元ではやりがいもないし自信もなくします。不当な扱いを受けることで保育士に向いてないのではと自分を責めてしまうこともあります。同僚や特に園長との相性は大切だと思います。
・一緒に働く人たちとの相性がいいと、働きやすさにつながり、充実感も得やすいと思います。何かあった時にも相談しやすい環境は子供にも保護者にも有益だと思います。保育は一人では出来ないので、一緒に働く人たちとの相性は重視して考えたほうがいいと思います。
転園してどんな事がよかったか
転園はいい結果に結びつくのか。
転園した後どんな点が良かったかについて、転園経験者に聞いてみました。
転園してよかったこと:プライベートの両立
・私は保育見習いから就職させてもらい、通信大学で保育士資格を学びながら働かせてもらいました。その資格取得と仕事を両立させていただいたことは本当に感謝しています。通信大学で保育を学ぶことでその保育園と自分の価値観が合わないことも気づけたのでその点も有難いと感じています。
転園してよかったこと:給与以外の待遇
・自分の子どもを連れて働いてよかったところ。保育室が一つしかなく、異年齢保育の園だったので、常に自分の子どもの様子がわかる。また、子どもの昼食・夕食・おやつが無料で、月2回までなら自分が勤務していない日でも無料で預かってくれた。
転園してよかったこと:子ども達との関係性
・どこの園も子どもはかわいいと思いますが、園全体で子どもの気持ちに寄り添い、一人ひとりのその子らしさや素敵なところを見つけて認めあっていくことを大切にしていたので、子どもたちとの関係性は良かったのではと感じます。
転園してよかったこと:保育園の評判
・元々は町立の保育園だったのですが、途中で民営化となりました。民営化になることで評判が下がり園児達が減ってしまうのでは?従業員も減るのではと不安になりました。でも保護者の方から引き続きお願いしますという多数の声を頂き、今までやってきたことは間違いではなく、好評頂いていたのだと改めて感じる事ができました。
転園してよかったこと:給料面の待遇
・パートですが時給が1300円なのでがんばれました。今まで働いてきた中でも一番高い時給でした。扶養内勤務でも時給が違うだけで勤務時間もだいぶ変わります。少ない時間でたくさん稼げます。はじめの話ではパートはボーナスなしとのことでしたが少しのおこづかい程度のボーナスももらえました。
・他にも志望理由はあったが、ほかの保育園に比べて給料がよかったため、最終的に選びました。しかし、給料がいい分仕事は多く、休みも少なく激務だったため、給料だけを見て決めたのはよくなかったと今になって思います。
転園してよかったこと:勤務医時間・休暇
・園長が時間にはすごく厳しく、私が1年目なので、誰よりも早く出勤していて、掃除などしているとみんなの前で「〇〇時までは園に入っちゃダメよ」と言って、早くきすぎないよう考慮してくれたのはありがたかった。
帰りも、定期的に定時ぴったりに帰るよう促してくれて、すごく早く帰れた時はテンションあがってました。
・勤務時間は長く何度もふざけるなと思っていましたが、有給休暇だけは昔から取れていました。ただし、有給休暇を取る前に仕事をサービス残業で片付け、有給休暇中にヘルプに入ってくれる先生用の遊びの準備をしなければいけませんでした。
転園してよかったこと:就労環境
・私は看護師の免許も持っているのですが、保育士として雇用してもらいました。しかし、一年ほど勤めた後看護師兼保育士としての雇用に切り替えてくれました。給料も上がり嬉しく思いました。そこの保育園は、保育士の個人の背景を重視してくれる保育園であったため、一年〜半年ごとに上司の面接があり、就労環境の見直しをしてくれていたことがありがたかったです。
・有給などもしっかり管理されており、行事以外であれば比較的早く帰宅することができた。4年間勤務するとリフレッシュ休暇を頂くことができ、自分の好きなタイミングで7日間好きな分だけ休みを取ることができる制度もあった。また人間関係も悪くなく、結婚や子供ができても長く働いている方が多かったため、子育て世代でも安心して長く働くことができていた。
転園してよかったこと:やりがい
・やりがいはありました。自分がやったことがどのように子どもに影響するか、何のために作っている書類かなどが、他の仕事よりも分かりやすいと思います。失敗もありましたが、褒められたときや子どもの表情が明るくなったときは、やっていてよかったと思いました。
・私が働いていた園は児童発達支援センターだったので、障がい児が通っていました。最初はパニックや癇癪を起こしていた子も、通うにつれて笑顔になっていく子や、その子の才能を見つけて、親御さんに報告するときはとても嬉しかったですし、やりがいがあると感じました。
・保育感がとくにまだなくがむしゃらに日々をこなすだけの新人の頃は、プライベートも仕事に捧げてもやりがいを感じで働くことができたが、年齢が上がるにつれて自分の立場は変わり、責任は増え、知識や経験値から自分自身の保育感ができあがると、やりがいだけではやっていけない。
転園してよかったこと:保護者との関係性
・いろいろ良かった点はあるのですがやはり保護者との関係は良好だったと思います。先生によっては保護者の方に攻撃をされてしまって精神を病んでしまう方もいるようなのですが私の場合は特にそのようなことがなく落ち着いて仕事ができたと思います。
・いわゆるモンスターペアレントのいる園児の担任になってしまうと、自身が登園するのが嫌になってしまう。保育所を、お金を払っているのだからとサービス業と勘違いし、お客様は神様かのような態度であれこれ要求してくる保護者にあたると、仕事を続けたいという気にならない。常に感謝の気持ちを持った態度の保護者が多いかどうかで、働き心地は変わる。
・公立の保育園だったのでベテランの先生が多く、保護者とのやりとりもとてもスムーズでした。園によっては決まった職員しか保護者とコミュニケーションがとれないところもあったので、こちらの園は新人でも分け隔てなく保護者とコミュニケーションとれたのは楽しかったです。
転園してよかったこと:同僚・園長の人柄
・今いる園は給料の待遇はよくないけれど、それをカバーできるくらい、周りの同僚や園長が良い方ばかり。園長が職員一人一人気にかけてくれ、周りの職員も相談後などすぐに乗ってくれ、職員が手薄な時には協力しながら子供たちの安全を第一に仕事ができている。
・同僚に嫌な人がおらず、皆親切なので働きやすいと思います。園長については気分のアップダウンがあるので対応が難しい時がありますが、そのような時の対処法を職員同士で伝え合っていることもあり、職員間の協力体制ができています。
・実際に他の保育園に移動させてもらい、一緒に働く同僚や先輩の先生方とのコミュニケーションが暖かくてお互いに良い方向に向かうように話をしてくれる方がたくさんいたので運がよく続けられることができました。時々、とても高圧的な親御さんもいらっしゃいますが転園する前に私から気をつけておいた方がよい親御さんがいるかしっかり確認を取っていたので心の準備ができました。
・園長の人柄がとても良く、園として決まった保育方針があるもののとても柔軟な対応をしてくださり、保育士の意見も取り入れようと意見を聞いてくださる環境を作ってくださり、風通しもよく人間関係もとても良かったからです。